【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
私は走って和室に戻り靴を持つと
「待ってて。」
小走りで玄関へ靴を置きに行った。
「結衣、良かったな。」
「うん。やっぱりお願いは自分で行かないとね。」
「あぁ。」
「ここにサンダル置いておいたら雨でぬれるか…」
「結衣さん、あっしがいいあんばいに作ってさしあげやすよ。それに出来上がったら三浦がサンダルを用意して入れておくんじゃねぇですかい?」
「隼、ね?すごくない?魔法みたいだよね。」
「プッ…あぁそうだな。でも、中から行けるようになったら2人に手間かけさせないぞ?」
「そうだ…。なんでここから見えるのに行けないんだろう。」
「結衣さん、世の中っていうのは、そんなもんですよ。」
「はい。」
三浦さんが戻ってきた事で心の奥底の不安感がスーッと消え去り
私の心の中にも春が訪れたような感じがした。
それを隼も感じたようで優しい顔で微笑んでいてくれた。