【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
食事が終わると三浦さんたちは部屋へ戻り、
私たちはホテルの中にあるカラオケにこっそり出かけ
ここぞとばかりに楽しんだ。
部屋へ戻ると締めはこれよね?と、お酒を頼んでお風呂の中で飲むことにした。
「あ~気持ちいい。」
「これが喧嘩のあとじゃなきゃね~。」
「喧嘩したから来れたんだよ?」
「そっか。」
お酌をしあいながら、
「入れさせてあげたい気持ちもあるんだよね。」
由香里さんが言った。
「それはわかります。」私も答えた。
「それでも、刺青とか意味わからないわ。」
「観音様や、マリア様が結衣だなんて言われても私はちっとも嬉しくなんかないんですよ。」
「わかるわかる。」
「何なんですかね、その感覚。」
「一生わからないままかもなぁ。」
「そうなんですかね。」
黙ってお酌をし、静かに日本酒を飲んだ。
平和解決への中間地点を模索していたのかもしれない。
それでも譲れないものがあっていい解決策は見つからないままだった。