【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


ずっと黙っていた響さんが


「由香里、結衣、俺達が悪かった。すまん。」


頭をさげた。


それにはさすがに私は焦ったけれど由香里さんは落ち着いていて


「何がすまんなの?」


響さんに堂々と言い放った。


「極道で生まれて極道で育った俺には、堅気の生活が良くわからねぇ。由香里が、何に涙を流しているのか何を悩んでいるのかも正直良くわからねぇままだった。だけど文句ひとつ言わず黙って傍にいてくれる事には本当に心の底から感謝していた。それに嘘はねぇ。もっと良く話しを聞いてやりゃぁ良かったよな。何も要求しない由香里がたったひとつ言ったのが刺青だ。
今までで俺にお願いしたのはそのひとつだけだ。だからそのひとつぐらい守ってやろうって思って墨を入れずに来たが、俺の中じゃやっぱりどこか腹くくれてねぇんじゃねーかって自分の中で葛藤があってよ。」



「バカじゃないの?今さら腹くくれてないとか何言ってんの?腹くくって組だけじゃなく私や隼や奏を守ってきたんじゃないわけ?」



「いや、そうなんだよ。命に代えても守ろうと誓ってそうしてきたんだ。だけど極道の血なんだよな。どうもひとつしまらねぇっていうかよ。そんな気持ちがあったんだ。」



「何よ。じゃあ今さら墨でも入れようっていうわけ?」



「いや、いれねーよ。堅気の女に舐められてたまるかよ。」


響さんはそういうとニヤッとして笑った。


由香里さんもフッと吹き出して



「結衣、堅気の女と極道とどっちが強いかね?」


「そりゃ堅気の女でしょ。堅気からの極道からの極楽ですよ。」


あはははは





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