【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀
仲居さんにお酒を頼んで
仲直りの乾杯をした。
「結衣、お前は刺青の女に嫉妬するのか。」
隼はどうにもその部分が嬉しかったようで、何度も何度もしつこいぐらいに聞いてくる。
やれやれという顔をしていても
「どうなんだよ。言ってみろ。」
耳元で囁く隼のバリトン。
「あのね、イヤ。絶対にイヤ。何で隼の身体に他の女がいて喜ぶの?意味わかんない。私の身体に他の男の刺青があってこれが隼って言われて嬉しい?」
そう聞くと隼はすごく悩んでた。
「そこ悩むとこ?」
「結衣が身体に墨入れるなんてとんでもねぇ話しだ。想像もしたくねぇ。でも、彫られたものが俺だって言われたら嬉しいかもしれねぇ。」
「バカ?嘘かもしれないじゃん。隼だか何だかわからないんだよ。」
「てめぇ。誰をいれるんだよ。」
「だからさ、そういうことなの。女なんて入れるなら結衣って入れてくれた方がまだまし。」
「いや、その二文字だけってのは勘弁な。」
「絶対にいれないで。入れないことで大事に思ってくれてるって感じるから。これからもずっと隼の背中を見るたびにそう思うから。」
「あぁ。わかった。二度と入れようなんて思わねぇよ。」