【完】甘い香りに誘われて 2 *極道若頭×姐さん修行中の♀


「隼~。」


「おいで。」


私は隼の部屋のドアを開けながらすぐにアイスの袋を見せた。


「この寒いのにアイスかよ。」


「私は暑いのよ。」


ソファーに座ると私の手からそのアイスをとり、袋を開けて


「はい。」と手渡される。


「ねぇ…子どもじゃないんだからさ。」


「あぁ。」


隼が吹き出す。


「このアイスさ、スーパーマンがくれたの。私が渡しても絶対に受け取ってくれないと思うから、お代は隼にもらってって言ったから渡して。お財布とってくる。」


部屋へ戻ろうと立ち上がると私の手をひき


「結衣、あははは。結衣に金払ってもらおうなんて誰も思ってねーよ。お前、俺にアイス代とか渡すってそれってよ…あははは。」



まぁ…確かにさんざん飲み食いさせていただいていて今さらな気もするが、


それでもやっぱり申し訳なさはある。





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