なんで私が芸能人ッ!?








私を見てCMの人って言った女の子達。
まさか、私みたいな無名&新人芸能人を知ってるなんて思わないし……。







「絶対そうですよね!!えっとー名前は確か……。」
「バカっ明里、矢城りまだよ。ひまの妹の!!」
「皆で超美少女ってか超可愛いって話してたじゃんっ。」







って、なんか会話してる三人。







「あのー、とにかく矢城りまさんですよね?
サインもらえませんか?」






「さ、サイン!?」







私、サインなんて書いたこと無いんだけど……。
そう思って稚菜ちゃんを見る。






「あははっ、良いんだよ。りまの名前普通に書けば。」







「そうなんだ……じゃあ。」






そう言って差し出された紙とペンを受け取り、名前を書いた。






「わー、超字可愛い~。あっ、顔ももちろん!!」






別に気を遣わなくて良いんだけど……。
しかし、今度は別の子が






「すいませーん、稚菜とりまちゃんって仲良いんですか?」






「なんで稚菜は呼び捨てでりまはちゃん付け!?」






「まあまあ。」







うん、なんでだろう。
稚菜ちゃんは笑ながら宥めとくけど。






「あっ、ごめんなさい!!
稚菜さんはよく皆稚菜ってよんでるし、りまちゃんはちゃんって感じがするんで。」







おお、さん付けになったよ。







「それで、ひまは稚菜さんと違う雑誌なのにりまちゃんと仲良いんですか?」








「うん!!だってひまさんは私の憧れだもん!!」







「それと、次のドラマの撮影が一緒なんだ。」






「えっ、どんなドラマとってるんですか? 」







「カースト学級っていう、校内のいじめが題材のだよー。」






「えーっ、なんかすごいですね!!」







「そんなことないよ!!よ、良かったら見てね!!」






頑張って笑顔で宣伝してみる。







「はっ……はい!!絶対見ます!!」






あれ……?なんか三人の顔赤くないか?
あ、そーか。周りの人の注目集めてるし、稚菜ちゃんいるし……恥ずかしいのかも。
え?私は恥ずかしくないのかって?






恥ずかしすぎて死ねるほど恥ずかしいよ!!!!






でもね?ここで倒れるのは芸能人モードであるりまさんのプライドが許せないそうです……。
つーことで、






「じゃあ、そろそろあそこにいる店員さんも困ってることだし解散しよ?」






そう、注文したのに全然来ないなとか思ってたら超絶困り顔のお姉さんがあそこに。






「あっ、すいません!!」
「それじゃあ、失礼しますっ。」
「応援してるんで、ガンバって下さい!!!」







うおー、なんか息ぴったり?






「あはー、ありがとう。」






「ありがとぉー♪よろしくねっ。」







私に続いて稚菜ちゃんがお礼を言うとやっと去った三人。
……大変だったけど、なんか嬉しかったなぁ……。






「お、遅れて申し訳ありません!!
うさぎマフィンお二つにブラックソート、トロピカルフロットでよろしいですか?」






やっと出せる……とでも言うように来た店員さん。






「わぁ……可愛い。
ありがとうございます♪」






あ、なんかだいぶ芸能人モード板についてきた気がする。







「じゃあ、いっただっきまーす!!」






そして子供のような可愛い稚菜ちゃんの掛け声で、私たちは食べ始めた。











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