なんで私が芸能人ッ!?







「うわっ、なにこれすごい!!
イチゴの生地とマーブルになってて、真ん中チョコレート生地!!」






そう、ただのマフィンかと思われたうさぎ型マフィンは様々な仕掛けが入っていて、かなり美味しい。






「うわぁ……稚菜ちゃん、これ美味しいね。」






生地もふんわりしてて、焼きたてで……カフェが人気なのも頷ける。






「美味しいよね!!すっごく美味しいよね!!
他のも美味しいんだよー。また来ようねっ。」






「うんっ、ブラックフロットもシェイクとブラックコーヒーが絶妙マッチだよ~。
あ、そういえばここのカフェってなんていうの?」






稚菜ちゃんに急かされてて看板見てないんだよね。







「あー、Pure Orangesだよっ。」






プレオレンジズ……。






「純粋な……オレンジ?」





「んー、稚菜勉強できないからよくわかんないけど……。
前店長さんと話したとき、花言葉がどーとか言ってたよ。」






「へえ……オレンジとか蜜柑の花言葉って華美だけじゃなかったんだね。」





「華美?」






「うん、私の好きな香水の名前だよ。splendorっていうの。」







「えー、りま香水とか使わないイメージだから意外~。」






「うん、この香水は特別。」






「ん~、りまがそこまで言うなら稚菜も試してみようかなぁ……。
あっ、もしかして今もつけてる?」






「つけてるよ。嗅いでみる?」






そういうと、うん!!っていって近づく稚菜ちゃん。
なんか、犬みたい。






「ふふっ……。」






あ、犬みたいって思ってたら笑いがこぼれちゃった。






「って、なんで笑うのー?
あ、でも良い匂いだね。優しい香りだぁ……。」






「ごめんごめん、稚菜ちゃんが可愛くて。
これ、仕事のときはいつもつけてるの。この匂い、すごく落ち着くから。」






メガネをつけてるときみたいで。
そう続く言葉は呑み込んだ。
………けど、稚菜ちゃんといるのって楽かもしれない。それこそ意外に。






そう思った矢先、







「なんか良いよね、そういうの。
あー、話変わるけどりまに1つ聞きたいことあったんだ。
……聞いて良い?」







「どうしたの?」






「あのさ、りまってなんで芸能界入ったの?
たぶん、性格も変えてるよね?」






え…………?










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