なんで私が芸能人ッ!?






************そして、火曜日の朝********************************************






「ふぁ~~~……。」






チュンチュンってスズメの声。
起きなきゃな………。







部屋の窓をガバってあけて風を感じる。
6月らしい、初夏の天気。
暖かい日差しが気持ち良い。






とたとたってキッチンに。
そういえば、今日は叔母さんが来る日だ。






…………お母さんも帰ってきたら嫌だなぁ。






まあ、どうせ自分の部屋にいるから良いや。
叔母さんと私が話すのはお母さんが帰ってくる少し前の時間。





そして朝御飯を用意しつつお弁当も作る。
朝御飯は焼いたパンにバターを塗ってシナモンシュガーを振りかけたいわゆるシナモントーストと、ホットミルクだ。
ちなみに弁当は意外と好きなカツサンド。






……………30分後。






「………やった。」





完成。
カツサンドに時間はかかったけど、よくできた方……かな。
弁当箱にいれ、また部屋に戻って制服に着替える。






着崩すこと無く制服を身に付け、髪を結い、メガネをつけて家を出る。
………意外と久しぶりの学校?まあ、いってきまーす!









しばらく歩いて、楼藺学園の近くまで行くと女子の塊を見つけた。
そこの中心にはやはりというかなんというか……藤堂先輩の姿。





「來様~なんで金曜学校をお休みになられたんですかぁ?」





とかいう声が聞こえる度、申し訳ないようななんでそんなに丁寧語を使ってるのか突っ込みたくなる気持ちで複雑になる。
とはいえ、先輩に見つからないように歩いていると、






「おはよーっ、りま♪」






って羅奈ちゃん登場。





「うぇ!?……羅奈ちゃんか。いつもより来るの遅いんだね?」





「うん、ちょっと寝坊。
まあ、りまに会えてラッキーだったでしょ?」





自慢げにいう羅奈ちゃんに、





「あははっ、絶対思ってないんだよね?」





お世辞ってわかってても笑いがこぼれる。





「んーん、っていうか藤堂先輩も朝から大変だよねー。」





「ほんと……。絶対私より芸能人に向いてるよね……。」





「ふふっ、かもね。でも、りま本当に明るくなってるよ♪
大分芸能人向きの人に近づけてるんじゃない?」





「だと良いのになぁ……。」






なんとなく話を続けていると見えてきた教室に二人で入り、それからHRが始まるまで話した。






「きおつけー、礼」





の掛け声で始まったHR。





「あー、皆知ってると思うが修学旅行が高等部と合同になった。
それとそのせいで修学旅行は7月の中旬になったから、よろしくなー。」





そう先生が言うと、たぶん皆知ってただろうにざわめく教室。





「はい、静かにしろー。
じゃあ……今日の予定は…………」





その後、またきおつけ&礼をしてHRが終わった。






「あーっ、りまぁぁ!!」





私が授業の前まで本でも読もうと思った瞬間、羅奈ちゃんの声がした。





「ら、羅奈ちゃん?どうしたの?」





「りま~、次数学だよぉ……。」





「うん、知ってるよ。」





「今日絶対うちら指されるやつだって。」





「えっ、嘘!今日って私たちの列だった?」





「そうだよ~、難しいやつがあたしだったら嫌だなぁ。」





羅奈ちゃんは勉強得意だけど、今やってる単元苦手なんだって。
っていうのはおいといて、数学は一日一列指名して問題解かせるんだよね。
けど、ランダムで一人だけ超絶難しい問題当てられるから羅奈ちゃんもこうなってるんだ。





私も、目立たないようにしたいからいっつもテストも授業も普通のレベルしか解いてない。
もし難しいの当たったらわかりませんって答えなきゃいけないし嫌だなぁ……。











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