なんで私が芸能人ッ!?
「信じられないかもしれないけど、あの子の子供の頃は本当にりまそっくりだったの。」
「…………はい?」
なにそれ……。私とお母さんがそっくり?
……あり得ない。
だって、お母さんはなんでもできて美人で……みんなにお姉ちゃんはお母さんに似たんだねって言われてる。
「……それに自分で言うのもなんだけど、私はわりとなんでもできる子だったのよ。
大人は皆私だけみて、その陰に隠れたあの子は暗い人見知りな子になっちゃったの。」
戸惑う私に構わず、話を進める叔母さん。
けど、それじゃあまるで私とお姉ちゃんだよ………。
あのお母さんが私みたい?そんなこと絶対に無い。
「それでもあの子、美人でしょう?
だから、スカウトされて根は強いあの子は芸能人になったの。
人気も出てしばらくは上手くいってた芸能生活なんだけど………問題もたくさんあってね、結局辞めちゃった。」
「問題……?」
「そう、1つは親の反対。それにいじめ………。
そしてきわめつけは、レイプだった。」
「え………?」
「まず、両親はすごい私贔屓であの子に人気が出ると嫉妬してもう反対。
重度のファンにストーカーされた挙げ句、レイプ未遂をされて尾ひれのついた噂も広がって世間には叩かれるわ……。
人気の出てたあの子に嫉妬をして同年代の子にはいじめをうけて、本当に辛かったと思う。」
「ひ……どい………。」
「あの子はしばらく立ち直れなかったけど、そんなときに今の旦那さんにあって生まれ変わった。
いえ…変わりたい一心で血の滲む努力を繰り返してやっと、今のなんでも出来るあの子になったの。」
「……………。」
「だけどね、あの子にとって過去の自分が一生の傷になってるの。
それで自分にそっくりなりまに……辛く、当たってる。
そんなりまが芸能人になったら、余計自分に被るでしょう?だから、反対すると思う。」
「…………それを……、私に、どうしろと……?
叔母さんも、芸能界を辞めろと……?」
「いいえっ!!それは違うの。
ただ、りまが芸能人になるならあの子の態度の理由を話しておかないとって。
私のせいだから………。あのとき、私は何もあの子にしてあげられなかった………。」
本当に、ごめんなさい…………。
そういって部屋を出ていった叔母さんの目には、涙が浮かんでいたーーーー。