なんで私が芸能人ッ!?
「えと………早瀬君?」
羅奈ちゃんが秘密を知りかけただろう相手に問いかけた。
そう、早瀬君だったのだ。
「そうだよ?んで、矢城のメガネって何かあるの?」
「えっ!!?? なな、なんにもないよ!?
目が悪いからつけてるだけだよ!!」
「りま……動揺しすぎ。」
羅奈ちゃんがあきれたようにため息をついてる。
で、でも、大丈夫!!きっと早瀬君は爽やかそうだから爽やかに信じてくれる……ハズ。
「矢城って……わかりやすいね。
じゃあ、メガネ外してみて何もなかったら俺も信じるよ。」
……………んなことできるかぁぁぁぁ!!!!!!
もうどうしよう……なんかこの人鋭いし、言い訳できないよぉ…………。
「あれっ?羅奈ちゃんじゃん。
おーい!!」
諦めかけた瞬間、場にそぐわない能天気な声が………
「って、先輩!?」
そして後ろに現れたのは、能天気な相馬先輩率いる藤堂先輩だったとさ。
………って、はああああああ???
「先輩……なんでここに?」
ここまで来たら腹を括るしかないよね………。
「おーい、りまちゃん?
さっそく俺の事は無視なの?」
「相馬先輩も私に気づかなかったのでおあいこです。」
羅奈ちゃんじゃんって言ってた時点で私に気づいてなかったよね。
まあ、毎度のことだけどどんだけ羅奈ちゃんしか見てないんだよ。
「わー、りまちゃんひどーい。」
はい、棒読み中傷ありがとう。
…………それで、
「先輩……?」
そう言って真っ直ぐ先輩を見た。
「たまたまに決まってんだろ。」
「でもここ、中等部用のフロア……」
そう、だから先輩がいるハズはない。
「………うるせぇなっ。
っていうかお前、ちょっと話させろ。」
そう言って私の方に歩いてくる先輩。
横では相馬先輩が、そんな言い方じゃダメでしょ、とか言ってる。
「えっ、でも…………」
ちらっと早瀬くんを見る。
今まで先輩が気づかなかったのが不思議だけど。
「………誰だ?」
そして、先輩が初めて気がついたと言うように、訝しげに早瀬くんに聞いた。