なんで私が芸能人ッ!?
………………話してしまった。
叔母さんから聞いたこと、全部。
だって、先輩が本当に私のことを助けたいって思ってくれてることがわかっちゃったから。
いや…………どうしたら良いの?って悩む気持ちがわかったから、かな。
「私、皆に認めてもらえることも嬉しいけど……。
一番認めてもらいたかったのは、お母さんだったみたいです。」
「じゃあ……お前は芸能界を辞めたいって思ってるってことか?」
「わかんないんです。………どうしたら良いのか。」
辞めたいのかもわからない。
けど、お母さんに認められなくて……むしろ嫌われるだけの芸能界なんている意味があるんだろうか。
「りま……、良いか。
俺はりまがどうするのか、なんて聞いてない。」
「え………?」
「りまがどうしたいのかを聞いてるんだ。
芸能界を辞めたいのか辞めたくないのか………りまはどうしたい?」
「わかんないです……。
でも、このままお母さんに認められなくて続ける意味がみつからない。」
「じゃあ、お前はなんで芸能界に入ったんだ?
母親のためだけに入った訳じゃないよな?」
なんの……ために?
「変わる……ため?」
「そうだな。けど……、他にもあるだろ?
もっと簡単で、大事な理由が。」
もっと簡単で、大事?
私ってなんで芸能人になりたいって思ってたんだろう……。
「りまっ、好きなことから目を離すな。
お前が一番やりたいことだろ?」
あぁ……そっか。
「……私、演技がしたいです。
もっといっぱい……宮崎さんみたいな、すごい役者さん達に囲まれて!!!」
またいつもみたいにニッて笑った先輩は。
「よくできました。」
って、いつもみたいに頭にぽんって手をおいた。