なんで私が芸能人ッ!?
はあ………だる…。
何がって?
「未夢、あんたはいっつもそうだよね。
心の奥に黒いものを押し込めて、はしゃいでたってずっと冷めてる!!!!」
このうるさいいじめっ子……今はいじめられっ子か。
なぜか燃えちゃってる恵梨さんが。
「なんでそんなことがわかるわけ?
恵梨は人の心が読めるんだー、わぁすごーい。」
こんな感じでからかえば、
「なっ………。
だってそうじゃない!!!!!
皆に嫌われたくないから隠してるんだろうけど、ずっと見てれば気づくよ!!」
……………皆に嫌われたくないから?
「ぷっ…………アハハハハハッ!!!!
なにそれ、皆に嫌われたくないとかあんたでしょ?」
周りの奇怪に思ってるんであろう視線が突き刺さる。
ほんとはこのセリフ、台本だと笑って言うとこじゃないから。
たぶん皆、未夢が必死に言い返すシーンだと思ってたと思う…………監督さえ。
「私は日菜がいれば良いよっ。
けど未夢は現に裏だした瞬間、周りが離れてるじゃん。」
さすが宮崎さんはちゃんとセリフを返した。
台本通りだけど感情は私に会わせて。
それは有り難い………だって、未夢は嫌われたくないなんて可愛い感情持ってないから。
「日菜がいればだって?
横山だってもともといじめてた奴のことなんて本当に好きになんてなれないでしょ。」
「っ……………!!」
あ、痛いとこ突いちゃった?
ごめんねー。
「悪いけど私は、周りなんてどーだって良いから。
キャラ作ってたのは、自分が生きやすくするためだし。
なのに…………アハハハッ…………。」
嫌われたくないからって勘違いしてたとか………。
しかも自信満々に。
まあそんくらいの可愛い考え持ってる甘ちゃんだったら恵梨も楽だったろーに。
はー………笑いが止まらないわ。
そうして、セリフは一切変えずに感情だけは台本と全く別に私たちは演じていた。
「はいカーーーット!!!!!!」