ラブソングは舞台の上で

—————

「お願いです、国王様! 死刑は、首謀者であるこのわたくしに!」

「いいえ、父上! 首謀者は、死刑は、わたしです!」

「いいえ、わたくしに!」

「わたしです!」

「国王陛下! どうか、どうかお二人へのご慈悲を!」

「王子と姫君はただ、国民の心安らかな生活を守りたかっただけなのです!」

「国王陛下!」

「陛下!」

「陛下ぁっ!」

「ええい! 黙れ!」

「国王様……」

「ふん、馬鹿馬鹿しい。親不孝な息子などいらぬというのは変わらん。貴様などとうに私の息子ではないわ」

「父上……」

「もうお前の顔など見たくない。私の気が変わって殺してしまわぬうちに、どこかよその国にでも亡命するがよい」

「陛下、それは……」

「国王様!」

「父上!」

「ただし! 孫の顔は、見てみたいがな」

「父上!」

「国王様!」

—————

国王がアンジェラと国民の熱意に負けて死刑を取り消す感動のシーン。

いよいよ次が、本当に本当のラストシーンだ。

私は再びウェディングドレス姿になり、結婚式で愛を誓い、みんなに祝福されながらハッピーエンドを迎える。

< 305 / 315 >

この作品をシェア

pagetop