俺様社長の言いなりです
わたしが他の秘書のデスク前を通り過ぎるとき、


「何あの女。可愛くもないくせに社長に取り入ろうとして」


「急に秘書課に入るなんておかしくない?コネでしょ」


と、心もとない悪口が聞こえてきた。


こんなに惨めな思いをするなら、お見合いも同居も結婚も全てなかったことにしたい。


そう切実に思わざるおえない。


「どうした? 」


社長の温かい手が秘書室の前で突っ立ったままのわたしの頭の上に乗った。
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