ラヴコリーダ
わたし、どうすればいいの?

逃げたくても前には部長がいて、逃げることができない。

「何故黙ってる?

黙ってるってことは肯定したと、そう解釈してもいいんだな?」

顔はいつもの無愛想だけど、声は怒っていると理解した。

肯定したって、何を?

怖いから黙っているんだと、そう思わないの?

「――部長は、いつもそうなんですか?」

自分の口から出てきた声は、低かった。

「何がだ?」

わたしの反論に、部長が聞き返してきた。
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