あなたがいなければ。【短編小説】




「俺…ききたいことあるんだけど?」
「あっ、あんたとは話したくない!!」


ごめんなさい!
晃君!


「でもしばらくはここにいるんだろ?」
「…」


なんで知ってるのかな?

「じゃあ、良いだろ?」
「…。」
「聞かなくても、勝手に話すから。質問するし…。」
「…かっ 勝手にすれば?」
「うん。そうする。」
「ふんっ。」


晃君の話って何だろう?



「まず気になった事な。
俺はお前がなんでここにいんの?って思ってる。担任からは転校したって聞いてたし…。」


私には、出来ない。
晃君を無視するなんて…
だから、


「お兄様から逃げてきた。それだけ。」

正直に…
晃君に嘘をついてもバレてしまうから。

「またアイツか…。それはおいといて、俺…昔のこと語っていい?」
「勝手にすれば?」


いや。
逆に聞きたいよ…。


< 34 / 58 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop