彼は、魔法使い
「芹香って、しっかりしてるように見えて、抜けてるんだね」


志麻さんは、納得したように頷く。


へ?


「でも、そこが芹香ちゃんの良いところでもあるんじゃない?」


いや、瑞穂さん。


あたし、褒められてる意味が全くわからないんですけど、、、


「わかっただろ。俺は、何もしてないって」


直樹さんが、胸を張って言う。


だから、みんなは何が合ったと思ってるんだよ!


これじゃ、あたしだけ仲間はずれじゃん。


__ピピピピッ__


そこに、タイマーの音が鳴った。


「志麻。そろそろ、流すぞ」


悟さんが志麻さんに言い、2人はシャンプー台に移動した。

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