彼は、魔法使い
だから、彼らの気持ちもわかる。


彼らにとって、このヘアーショーがどんなに大切なものか。


あたし、、、お人よしだな。


「ありがとうございます。じゃ、準備するのでこちらへ」


そう言い、控え室へと案内された。


控え室では、各ブースごとに準備を始めていた。


もう、準備を終えたところもある。


「これに着替えてもらっても、良いですか?」


そう言い、衣装を手渡された。


あたしはその衣装に、その場で着替えを始めようとする。


「お前は、バカか」


そんなあたしに、ここに無理やり連れて来た男が言う。

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