彼は、魔法使い
志麻さんは、來都に顔を赤くする。


お~い、志麻さん~。


あなた、彼氏がいるじゃないですか!


「來都。あんた、テスト受けに来たんでしょ?ちょっと、待ってて」


來都にそう言い、あたしは直樹さんのことを呼びに行く。


「直樹さん」


アシスタントと何か話している直樹さんに、声を掛ける。


「あぁ?」

「テスト受けに来た、スタイリストが1人」


あたしは、受付の方を指差す。


「あれ、今日だったっけ?」


おい、大丈夫かよ。


あ、そういえば、、、


今日は、木曜日。


アシスタントの指導とテストの日だ。

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