彼は、魔法使い
來都は自分の荷物からシザーケースを取り出し、腰につける。


「最後にカットしたのいつ?」

「3ヶ月くらい前かなぁ?」

「カットした奴が上手いのか、ケアーが上手いのか、ダメージのない髪だな」


あたしの髪をカットしたのは、伊織だ。


その変わり、条件として伊織の髪はあたしがカットしていた。


「3ヶ月前の髪型に戻す」


そう言い切る來都に「出来るなら」と、挑発する。


伊織のカットに、來都がどこまで近づけるか、、、


あたし達は3人は兄弟でもあり、同時にライバルでもある。


それに、同じお店に居た伊織と來都は、特にライバル意識があったに違いない。

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