彼は、魔法使い
そして、セットイスへと戻ってくる。


ドライヤーはセットされて居た。


來都はドライヤーに手を伸ばし、慣れたように髪を乾かしていく。


「上手いですね」

「あぁ。お手本みたいな、ブローだ」


瑞穂さんと省吾さんが、そんな会話をしていた。


「お前ら、ちゃんと見とけ」


そして、直樹さんもアシスタントの子たちに言う。


あたしは鏡越しに、來都のブローを眺める。


テンションの掛け方、ドライヤーの当て方、、、


まぁ、それなりに來都も経験を積んだってことか。


ブローが終わり、ワゴンに準備されていたタオルを巻き、その上からケープを付けた。

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