彼は、魔法使い
お腹は満たされないけど、少し生き返る。


「そういえば、まだ名前聞いてなかったね?」

「あ、芹香(せりか)です」


あたしは軽くお辞儀をする。


「あたしは瑞穂(みずほ)」


、、、瑞穂さんって言うんだ。


髪を明るめの茶色にしていて、軽く巻き、ハーフアップをしている。


「今日はいきなりごめんね?」


何故か瑞穂さんに謝られる。


「いやいや。瑞穂さんが謝ることじゃないですよ。悪いのは全部、あいつですから」


あたしは、無理やり連れて来た男のことを指差す。


「今回のショー。お店の名前も出してるから、失敗とか許されないの。店長の直樹さんにも、関わってくるから」


、、、店長?

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