彼は、魔法使い
だから、良いんだ。


それに、今はレセプションに居るけど、ずっとってわけじゃない。


今、だけだ。


「伊織!!何処に、行くの?!遊んでる時間なんて、ないのよ?」


お店の外から、女の怒鳴り声が聞こえる。


、、、伊織?


あたしの頭の中で、1人の男が浮かぶ。


まさか、ねぇ?


來都に続いて、あの伊織まで日本に、、、居るわけない、よね?


「よ!芹香」


振り返るのが早かったか、伊織があたしのことを呼ぶのが早かったのか、、、


あたしの目の前には、、、自分の兄弟が居る。


來都と言い、伊織と言い、、、


どうして、こうも、、、突然、姿を現すのだろか?


彼らの辞書に「連絡」と言う、単語は存在していないだろうか?

< 204 / 343 >

この作品をシェア

pagetop