彼は、魔法使い
サラさんは伊織のマネージャーみたいな人で、伊織の彼女でもある。


って、そんなことより、、、


「なんで、伊織とサラさんが日本に?」

「仕事。でも、せっかく久しぶりに日本に帰って来たから、芹香と來都の仕事ぶりでも見てやろうか、と思ってな」


いや、別に見に来なくても、、、


あたしは、伊織の言葉に飽きれたような表情を溢す。


「そういうこと。日本なんて「遠い」って、仕事を断ってた伊織がわざわざ日本に来た理由がわかったわ」


サラさんは、1人で納得する。


「い、伊織さん?」


あたし達がお店の前で話をしていると、伊織に気付いた省吾さんが声を掛ける。


「おう、省吾!!」


伊織は懐かしそうな表情を溢し、省吾さんの元へと行ってしまった。

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