彼は、魔法使い
「イチカ。前の作品でカラーやパーマをしたみたいなの。それで、、、」

「髪が、死んだ?」

「そう、伊織も言ってた。切らないと、ダメだって」


髪は一度死んだら、修正は不可能だ。


でも、あのイチカが、、、簡単に髪を切るだろうか?


キレイな黒髪のスーパーロングが、イチカの売りでもある。


だからイチカの髪をカットしたとしても、毛先を整える程度。


それに、イチカ自身。


『あたしは、この髪型1番好き』


なんて、言って居た。


「それで、「芹香ちゃんなら、何とかしてくれる」って」


サラさんは、苦笑いを溢す。


イチカが、あたしのことを信頼して任せてくれていたのは、わかってる。


だけど痛んだ髪を復活させるのなんて、あたしでも無理だ。

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