彼は、魔法使い
直樹さんは、そう言うとフロアを後にした。


「芹香さん、、、アシスタントさんに、なったんですか?」


不思議そうに、イチカは尋ねる。


「ちょっと、、、いろいろ、あってね」


お客さんのイチカにあまり詳しく話せないので、あたしは言葉を濁す。


「そうだったんですか。でも、お店に立ってよかったです。あたしの担当は、やっぱり芹香さんしか居ませんから」

「ありがと」


あたしはイチカに、笑みを向ける。


「じゃ、あたし、、、そろそろ」

「そうだね」


会計を済まし、イチカのことをお店の外まで見送った。


お店に戻ると、直樹さんのアシスタントの子たちが後片付けをしていた。


そして奥の方のスタッフルームからは、賑やかな声が聞こえる。


スタイリストの子たちや伊織やサラさんは、そっちに居るのだろう。

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