彼は、魔法使い
あたしはムッとし、來都の後を追う。


スタッフルームから荷物を手にし、出て来た來都のことを引き止める。


「待ちなさいよ!言い逃げなんて、卑怯よ」


あたしの言葉に、來都の足が止まる。


「どっち1番、卑怯なんだよ」


來都は振り返り、あたしにそんな言葉をぶつけてくる。


あたしが來都に、何をしたって言うのよ!!


「何が卑怯か、言いなさいよ!」

「自分でわかんねぇの。好きなもんを全部手にして、奢ってんじゃねぇよ」


はぁ?あたしがいつ、奢ったって言うのよ!


それに、あたしが欲しいモノを全部持ってんのは、來都の方じゃない!!


「意味わかんないし。勝手に怒って、あたしが何したってのよ!」

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