彼は、魔法使い
ポッカリと、胸に穴が開いたような気がした。


それを誤魔化すように、あたしはギュッと腕に力を込めた。


「、、、わからない。どうしても、見つけられない」


気付いたら、あたしはそんな弱音を吐いていた。


「何が」


そんなあたしに、直樹さんは尋ねる。


「どうして、あたしがスタイリストに拘っているのか、、、わからない。行き先が、見つけられない」


スタイリストで居たい。


ヘアメイクアップアーティストじゃなく、スタイリストとして、お店に立ちたい。


だけど、、、


どうして、スタイリストなのか、、、わからない。


だから、何処に向って、、、


何を目指して、進めばいいの?

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