彼は、魔法使い
直樹さんの歩みと一緒に揺れる、あたしの体。


ふと、昔のことを思い出す。


そして、あたしは懐かしく思い、笑みを溢す。


「何、1人で笑ってんだよ」


直樹さんに、そんなことを言われる。


「懐かしいな、と思って」


それにフッと、直樹さんも笑みを溢した。


「あたしと來都、年子じゃないですか?それで來都はお母さんで、あたしはお父さんのおんぶだったなぁって」


お母さんを來都に取られたような、そんな気持ちだった。


そんなあたしを見て、お父さんが代わりにおんぶしてくれた。


その頃から、なのかな?


あたしが、お父さんの背中を追うようになったのは、、、

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