彼は、魔法使い
部屋を出る時に確認して、「ザ、出来る女」なんて言って、自分を励ました。


やっぱ、初出勤って緊張する。


お店に着き、自分を落ち着かせるために、、、


ゆっくりと深呼吸をして、お店の中へと入った。


え、、、?


あたし、遅刻でもした?


店内には、もうスタッフが揃って居て、、、


カットマネキンを相手に、カット指導を受けている。


そこには、こないだのショーの時に会った人たちも居る。


「あれ?もしかして、レセプションの子」


そう声を掛けてきたのは、瑞穂さんだった。


「瑞穂さん」

「え?あたしのこと、知ってるの?」


知ってるって、こないだ話したじゃないですか!

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