彼は、魔法使い
それから図に乗り、3、4缶を開けてしまった。


「あぁ~」


そして、夜中だと言うのに大声を上げる。


「うっせよ!!」


部屋には誰も居ないはずなのに、そんな声が聞こえてくる。


誰よ、人が気持ちよく飲んでるって言うのに!!


そう言えば、窓開けっ放しだったんだ。


そう思い、缶ビールを片手にベランダの方へ向う。


「あっ」


さっきの声の主は、コイツだったのかよ。


そう思いながら、あたしもベランダに出る。


「近所迷惑」


隣の部屋のベランダで煙草を吸っていた、直樹さんに言われる。


あたしはベランダの柵に寄りかかりながら、直樹さんのことを見る。

< 301 / 343 >

この作品をシェア

pagetop