彼は、魔法使い
「誰にも、迷惑なんてかけてないですよ~」


アルコールのせいで、舌足らずで直樹さんに文句を言う。


「って、飲んでんのかよ」


直樹さんは煙草を消しながら、呆れたようにあたしに言う。


「あ!今、めんどくさいみたいな顔したでしょ!」


普段のあたしでも、酒飲みに絡まれたらそう思う。


だけど、今のあたしは完全に酔ってる。


そんなあたしには、相手のことを気遣うことなんて出来ない。


「お前ほど、一緒に飲みたくねぇって思った奴はいねぇよ」


そんな直樹さんの言葉にも、酔っているあたしに然程気にならない。


「そんな人間と、エッチしたじゃないですか~」


なんて、恥じらいもなく言う。


ホント直樹さんの言うように、あたしはお酒が入るとめんどくさい人間になってしまうようです。

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