彼は、魔法使い
「あのな~、あれは、、、」

「あれは?」


口を濁す直樹さんに、あたしは尋ねる。


それに、直樹さんは盛大なため息を溢す。


そして、、、


「あぁ、ヤッたよ。悪かったな」


そう、開き直ったように言う。


「そうですよ!おかげで仕事中、直樹さんのことを目で追っちゃうじゃないですか~」


そう言い、持っていた缶ビールを口にする。


「は?次の日、何事もなかったように仕事してた奴がよく言うよ」

「直樹さんでも、あたしのことを少しは気にしてくれたんですか?」


上目遣いで、直樹さんに尋ねる。


上目遣いと言っても、直樹さんはあたしよりも20センチ近く背が高い。


そんな直樹さんのことを見る時は、必然的にそうなってしまうんだ。

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