彼は、魔法使い
そして、直樹さんは渇いたような笑みを溢す。


「なんだよ、それ」


自分でもよくわからない、だけど、、、


今、無性に直樹さんに触れたくなった。


だから、あたしはそっと、、、直樹さんに手を伸ばす。


直樹さんの頬に触れた時、直樹さんは真っ直ぐにあたしのことを見る。


「今、、、無性にお前が欲しいと思った」


直樹さんは、独り言のように呟く。


「それって、どう意味ですか?」


あたしは、そんな言葉を直樹さんに向ける。


「お前、何かって言えば「意味」に拘るよな」


直樹さんの言葉に、ふと考える。


そう言われれば、そうかもしれない。


「意味に、縛られる必要なんてねぇ。自分の本能に従えば?」


自分の本能に、、、

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