彼は、魔法使い
「芹香さんの、知り合い?ですか?」


今まで、あたしとユイのやり取りを見ていた奈々ちゃんが尋ねてくる。


「パリに居た時の仲間で、あたしの理解者みたいな人」


あたしは、ユイの背中を見ながら答える。


「じゃ、今はライバルみたいな?」


、、、ライバル、か。


今のあたしは、そのラインに立てているのかすら、わからない。


「どうだろう?今のユイはトップスタイリストで、あたしはアシスタント。だからユイとは、立っているラインが違う気がする」


あたしの口から、弱音が零れる。


「そんな弱気で、どうするんですか!ラインが違うなら、同じラインに立てば良いだけの話じゃないですか!」


それは、そうなんだけど、、、

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