彼は、魔法使い
『自分の本能に従えば?』


昨日、直樹さんに言われた言葉を思い出す。


形に、囚われるな、、、


あたしは、ステージを見渡す。


みんな、、、同じ。


それじゃ、つまらないでしょ?


メイクは、綺麗めなナチュラルに仕上げた。


奈々ちゃんの今日のファッションは、カジュアルなモノ。


「奈々ちゃん」


あたしはヘアショーの最中にも関わらず、奈々ちゃんに声を掛ける。


「はい?」

「男の子に、なっちゃおうっか?」

「え?、、、男、の子?」


奈々ちゃんは、あたしの言葉に戸惑う。


「うん、男の子。どこにも居ない、奈々ちゃんにしか出来ない。男の子に、、、」


奈々ちゃんは一瞬、不安そんな顔をしたが、、、


「芹香さんがお友達に勝てるなら、、、あたしは、何にだってなります」


そんな言葉を、あたしにくれた。

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