彼は、魔法使い
そんなことを考えていると、、、


「次のグループ、お願いします」


そう、言われた。


奈々ちゃんとステージに上がっても、あたしの心は決まらない。


「じゃ、始めます」


司会の人の言葉と共に、一斉にスタイリングを始める、スタイリストたち。


今更足掻いた所で、遅い。


わかってる、、、けど、最後まで足掻きたい。


これが、最後かもしれない。


なら、あの時、、、なんて、後悔はしたくない。


だったら、どうする?


あたしは、奈々ちゃんにどんなスタイリングをする?


持ち時間は、50分。


でも、何もしないまま、、、20分の時間を、費やしてしまった。


そんなあたしの様子を見て、客席がザワザワし出す。

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