彼は、魔法使い
これ以上、時間を無駄に出来ない。


あたしは早速、ハサミを握った。


カットを済ませ、急ぎ足でスタイリングして行く。


「終了です!!」


その言葉と同時に、あたしは奈々ちゃんのスタイリングを、、、完成させた。


会場は、静まり返る。


そして、次の瞬間。


たくさんの拍手が、飛び交った。


そんな会場の様子は、あたしの目には映っていなかった。


あたしはステージ脇に居た、ユイと視線を交えていたから、、、


"これが、今のあたしの背一杯"


そんな言葉を、視線に乗せる。


その言葉がユイに、通じていたかは、、、わからない。


だけど、、、


ユイは、そんなあたしに、、、笑いかけた。

< 326 / 343 >

この作品をシェア

pagetop