彼は、魔法使い
そのせいで、あたしは動くにも動けなくなる。


もう、何?


そう思い、振り返る。


「うん。君、モデルなってよ」


、、、は?


なんですか、いきなり?


あたしは、目の前にいる男のことを上から下まで見る。


おしゃれなデニムに、無地のシャツ。


その上に、有名なブランドのジャケットを嫌みなく着こなしている。


ダークブラウンにパーマ?でもかけているのか、それとも元々のくせっ毛なのか?


でも、その髪質をちゃんと活かしている。


そして、軽くワックスで遊ばせている。


、、、また、やってしまった。

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