あなたが作るおいしいごはん【完】

私だって本当はずっと言いたかった。

伝えたかった言葉があった。


嫉妬して卑屈になって

喉の奥に引っ込めてしまってて

言い出す事が出来なくなっていた。


だけど…もう…いいのかな。

私が今もう伝えても

彼…あなたなら

この想いを受け止めてくれるんだよね。

私は一瞬目を閉じた後

再び開いて彼に視線を向けると

ゆっくり口を開いた。

「…私は…カズさんが
ううん…和亮さんが好き…です。

いつの間にか…惹かれてたの。

それからずっと
教室で料理を教えてる時の和亮さんも
【メンズキッチンTV】に
出演している和亮さんも
ネクタイ締めて
秀和社長の会社行ってる和亮さんも
お家でご飯作ってくれる
和亮さんも全て好き…。

だから、これからも…。
一緒にいて欲しいし
私においしいご飯を作って欲しい。

…私は和亮さんのおいしいご飯
ずっと食べ続けたい…です。


…あっ、あと…それと…。
危ない所を助けに来てくれて嬉しかった。

ありがとう…和亮さん。」


そう言い終えたと同時に

彼の顔が段々と近づいて


彼と私は病室にいながら


……今日2度目のキスをした。

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