あなたが作るおいしいごはん【完】
「…おいしい。」
彼が入れてくれる《ジャスミン茶》は
私が入れるより
本当に美味しくていい香りで
独特の甘さと風味が喉に染み渡る。
『…萌絵。』
彼は私の隣に座ると
同じように《ジャスミン茶》を
ゆっくりと口に含ませた。
そして、湯呑みをそっと置くと
『…萌絵…落ち着いたか?
そろそろ着替えた方がいいかもね…。』
と、私の頭を優しくポンポンと撫でた。
その時
私の目から再び涙が頬を伝った。
『…あっ、その…どうした!?』
彼は慌てたような顔をしながら
『…泣いてたらわからないよ。
萌絵…ちゃんと話してみて…。』
と、私の頬を指先でそっと撫でた。
…ドクン…ドクン…。
胸が高鳴る中で
私は彼のシャツを掴むと
『…鬱血が…酷く…なってた。
私は…こんな事になるまで
和亮さんに…迷惑…かけてしまった。
今日仕事休ませて…ごめんなさい。』
私は俯いて涙を流しながら
『…ごめんなさい。
私はあなたが大好きなのに…。
裏切って…ごめんなさい。』
と、ひたすら謝った。
すると
『…背中痛かったら言って。』
と、彼が私の耳元で囁いた。