あなたが作るおいしいごはん【完】

『…ただ、俺も一人の男だから
嫉妬はしてしまう。
あの男の母親が
萌絵と薮嶋恭平との結婚を
望んでいたとの報告や
萌絵があの男の母親に会っていた
報告を受けた時

…信じていたけど本当は
萌絵を盗られてしまうんじゃないかって
一瞬…不安に感じて怖かった。
萌絵より長く生きていて
萌絵に対して
大人な態度でいたかったし
今の萌絵は俺を好きかどうなのか
わからなかったから
そんな俺が嫉妬なんて格好悪いから
口や態度には表さなかったけど
あの男と母親に
萌絵の何もかもを奪われそうで
怖かったりもした。』

「…和亮…さん?」

…そんな風に思っていたの?

私…気づかなかった。

私は瞬きだけをして彼を見つめながら

そう思っていた時

彼が意外な事を話し始めた。



『…“籍を入れるまで
俺は萌絵を抱かない。”と
俺から提案して約束したはずなのに
一緒に暮らして
好きになればなるほど
キス以上に触れたくなって
萌絵の全てが欲しくて堪らなかった。』

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