あなたが作るおいしいごはん【完】
突然の私からのキスに
今度は彼が目を見開いて硬直した。
すぐに唇を離すと私は
いつも彼が私の胸を高鳴らせるように
彼のように優しく触れられないながらも
そっと手を伸ばすと
指先で彼の綺麗な頬をそっと撫でた。
…でも、やっぱり
私の胸が…ドクン…ドクンと高鳴った。
どんな手入れをしているのかと
いつも気になるほど
若手俳優のようにきめ細かい素肌。
シャープな顎のライン。
『…モデルにならないかと言われた。』
『…ドラマに出ないかと言われた。』
『…“料理研究家だけでは勿体無い。”
なんて言われた。』
と、彼から
直接聞いた事が良くあったけど
そう言われるのがわかるくらい
彼は男なのに容姿が凄く美しい。
そんな彼に私は愛されて想いが通じた。
『好きだ。』と言ってくれた。
『愛してる。』と言ってくれた。
病院で何度もキスをして
寄り添いあった。
『…も、萌絵?』
彼の肩がビクンと反応して
『…どうしたんだ?いきなり…。』
そう言って
戸惑ったような表情を浮かべた瞬間
私は大胆な言葉を口にした。
「…和亮さん…私を抱いて…下さい。」