あなたが作るおいしいごはん【完】
「…私を抱いて下さい。」
自分でも驚いてしまうほどの
大胆な告白をした事に
『……はっ!?萌絵…何言って…。
さっき俺があんな事言ったからか?
だったら……ごめん…。
大丈夫だよ…俺はちゃんと待つから
無理に言わなくてもいいよ。』
そう申し訳なさそうに彼は謝った。
でも私は首を横に振った。
「…無理して言ってるんじゃない!!
私は今すぐ和亮さんが欲しいの!!」
『…いや、気持ちは…嬉しいけど
俺だって…萌絵が欲しいけど
萌絵は自分の言ってる事が
ちゃんとわかってるのか!?』
さらに大胆な告白をする私に
困惑したように彼は見つめた。
私は頷きながら立ち上がり
彼の前に立つと
首を傾げる彼のシャツのボタンに
そっと手を伸ばし始めた。
『……あっ、おい!!萌絵!!』
彼は目を見開いて
ますます困惑の表情を浮かべた。
やがて彼の開いた足の間のスペースに
片膝だけ乗せながらボタンを外す私に
「…本気だよ…和亮さん。
私は……子どもじゃないから!!」
と手を止めずに視線だけ向けた。