愛すと殺すと
『こんの餓鬼がぁああっ…』
『だありん、おすわり』
先生が命じると、尻尾を振って私の座るソファへおすわり。
なんて人だ。
『…美澤ぁ、私は最低だからな?』
『へ?』
黒庵さんを見ていた私は、不意にそう言われた。
『私は良いことするんじゃないんだ。
ただのお節介』
悲しそうにうつむいて。
不意に、にやっと悪戯っ子みたいに笑った。
『逃げんなら今のうちだぜー?
私は厄介だしよ』
「彼女さんと布留くんはラブラブじゃない?だからチョコ貰うのかなーって」
「…貰わない、と思う」
もちろん、私は逃げない。
作戦は単純。
チョコを作る名目でなんとか布留くんの家に行き、彼女と二人っきりになる。