LOVEFATE~理由~

「もし、俊太の子供ならば、

英梨ちゃんは産みたいって思ったんだよね」


その言葉に、俯いていた顔を上げると、
倉木さんと目が合った



だけど、目から涙が溢れて来て、

倉木さんの顔が涙でぼやけて見えない





「――私、倉木さんの子供でも、産みたいですよ…。。

私、見たもん…心臓が動いてて、小さくて、可愛かった」



それは、まだ人とは呼べない形だったけども



でも、生きていた





「私、産みたい…。

本当は産みたい」




この子を産めば、
俊ちゃんと別れなければいけない



天秤に掛け、

俊ちゃんを選びたくてこの子を犠牲にしようとしたけど



いざとなると、

俊ちゃんと別れる事よりもこの子を殺す事の方が私は辛い




大切な事を、間違う所だった










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