LOVEFATE~理由~
◇
「じゃあ、英梨の今住んでるマンション、
Y駅の方でいいんだよな?」
「うん。また近付いたらちゃんと説明する。
それにしても、このランクル懐かしいな」
私は亮ちゃんの運転するランクルの助手席に乗り込み、
確かめるように窓枠に触る
「昔、英梨も一回乗せたな」
「うん…」
3年前に一度、私はこの車に乗った
それは、倉木さんと関係を持ち、
雨の中泣きながら歩いて帰って来たあの日
偶然、仕事帰りの亮ちゃんと会って、
私は亮ちゃんに倉木さんとの事を打ち明けた
亮ちゃんは、そんな私を抱き締め――…
“――俺は、英梨の事は妹なんかじゃなくて、
それよりももっと大切な――”