LOVEFATE~理由~
「亮ちゃん、パンツが無い…」
その袋の中を見るが、
やはり下着類は入っていない
パンツだけじゃなくて、ブラジャーも
ブラジャーは無くてもなんとかなりそうだけど、
パンツを穿かないのは嫌だ
「パンツ?
悪いけど、それは穿いてたやつ、手で洗って乾かしてなんとかしてくれないか?」
「――嫌だ」
首を横に振ると、亮ちゃんは困ったように眉を下げている
きっと、男の亮ちゃんは、
女性物の下着を買う事に抵抗があるのだろう
そう分かっていても…
「嫌だよ…。
だって…、血とか付いて汚れてて…。
だから、もう捨てちゃったよ…」
それを見た瞬間
先程の倉木さんとの情事が頭の中に蘇り、
体が震えた
体にその感触迄も蘇って来て、
また泣き出してしまった
実際捨てたのは、
パンツだけじゃなくて、
身に付けていたもの全て
全部、もう見たく無かった
バスルームの洗面台の近くにあったゴミ箱に、
脱いだ衣服を無理矢理押し込んだ
流石にジャケットは入らなくて、
床に放置して来たが