LOVEFATE~理由~

「――英梨ちゃん。
俊太が英梨ちゃんに何かしたんじゃないのか?

この馬鹿、全然口を開かないから」


初めに口を開いたのは、俊ちゃんのお父さん



久しぶりにおじさんとこうやって向かい合うが、
俊ちゃんも亮ちゃんもおじさんによく似ている



俊ちゃんは、おじさんだけじゃなくて、おばさんにもよく似ている



優しい目元は、
俊ちゃんはおばさん似





「――俊ちゃんは、何もしてないよ」


そう口を開くと、
俊ちゃんの目が私の方を向く



その目は、哀しみに満ちて揺れている



私も、俊ちゃんと同じような目をしているかもしれない



この場で真実を話そうが、
そうで無かろうが



私達の関係は修復なんて出来ない程に、
壊れてしまった



ズタズタ、コナゴナに――…




< 536 / 728 >

この作品をシェア

pagetop