LOVEFATE~理由~
俊ちゃんの口元には痣があって、
きっと、一昨日の夜の状況を訊き出そうとしたおじさんに殴られたのかもしれない
「――俊太君、英梨が妊娠していたと聞いたが。
それは俊太君の子なんだよな?」
私のお父さんがそう訊くが、
私と俊ちゃん、そして亮ちゃん以外、
当たり前のようにそれを疑っていない事が分かる
訊いたお父さんでさえ、
話の順序で確認しているだけで、
それを微塵も疑っていない
「――はい。
俺の子です」
俊ちゃんはお父さんじゃなく、
私の顔を見てそう答えた
「英梨の体に、打撲傷があると病院で言われたが、
その事について俊太君は何か知らないか?」
言葉を選びそう訊くお父さんの声は、躊躇うようで
お父さんは俊ちゃんが私に暴行を与え、
流産させたのだと確信している